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笑う力が育むまち その2

 先週に続き地域の落語会のお話。かれこれ10年くらい前から、こちらも毎春寄せてもらってる。あまりにも居心地が良くて、演者もすっかり顔馴染みになってしまってて毎年同じ顔ぶれで寄せてもらってる。そう!お客さんだけでなく、演じる側にも居心地のよい落語会。

 

 山裾に広がる新興住宅地。かつて混んでた電車はいつもがらっとしてて、駅までのバスの本数も減って、家に引きこもりになりがちなまち。若い頃には子ども会やバス旅行もあって、買い物カゴさげてワイワイ井戸端会議してた皆さんも、今は買物に行く回数も減ってしまって、近所なのに顔も合わさない日々が続く、、一斉に歳をとる新興住宅地にありがちな現象がおきている。

 

 これではいかんとまちの会館をつかって定期的に集う会をはじめた。そのうちのひとつが落語会。

 

 隣町の商店街での落語会を聴きにきた当時の町内会役員の女性が、ご近所さんにも聞かせたい!とお声をかけてくださったことをはじまりに、今に至る。

 最初の一歩を踏み出した彼女が、とにかくよく笑う。打合せの時からニコニコ。始まる前に楽屋を訪ねてくださり、お手製桜もちを差し入れてくださる時も「はじめて作ったからどうかなぁ。アハハハハ!。「司会するから一番前に座るわ」と最前列で手を打ちながら笑ってくださる。

 彼女の周りから笑いのさざなみがおきていく。最初は戸惑っていた落語初心者が屈託なく笑い始める。「楽しい」空気が広がっていく。最後は皆、箸がころげても笑ってしまう空気に満たされていく。「ああ楽しかった」と大満足。そんなことが繰り返されて、今や皆さん笑いにきてくださるようになった。


 笑いは波動。彼女の笑いが周りの人に伝わって、よく笑ってくださる場となり、毎年の落語会につながった。

 

 笑いは波動。まずは自分が笑うと、きっとその波は隣の人を、その人と過ごす場を過ごす時間に笑いが広がっていくのだろう。

 

 彼女が始めた落語会。代をつなぎ、今年もまた笑いのうちに開催された。

 

 

商店街アドバイザー ユーモアコンサルタント

堀 登志子