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まちの子どもと獅子舞

 毎年一月始めに商店街を練り歩く「池田マルシェの獅子舞」。かれこれ15年以上続く大阪府池田市の駅高架下商店街の新年恒例行事。

 始めた頃はどの子も怯えさせてしまっていた。小さな子は泣き、大きな子は目を見開くか後退りか、、見なかったことにしてた。

 それが5年目くらいから、予告して行う太神楽と獅子舞にやってきて、一番前に座り込むようになり、身を乗り出すようになり、触ってみる?と言われると触りにくるようになり、尻尾?をつかむようになり、わいわいと寄ってくるようになってきた。小さな女の子が牛乳パッケージでつくった獅子舞を見せに来てくれたり、お年玉の100円玉をご祝儀にくれるようになった。

 4年前、親子に連れられた男の子がやってきた。獅子舞が好きでついてまわりたいという。翌年にはマイ獅子頭をもってくるようになった。昨年ライバル?金色の獅子頭の男の子があらわれた。今年は二人が共に巡ってくれた。一緒に巡る大学生が「寒い」と陽だまりに身を置く獅子舞の間、ふたりは日陰で膝をついてじっと師匠の獅子舞を見守ってた。二人あわせておそらく20歳に届かないだろう。二人とも立派な大人の獅子だった。

 今年、始めた頃は思春期だったであろう若い夫婦が、獅子舞の団扇を手作りして、小さなお子を連れてきてくれた。


 始めた頃、子どもたちが怖がる中、お母さんとずっとついて回ってくれてた男の子がいた。学校には行かないのに、獅子舞は大好きなんだと言うてくれてた。引っ越ししてしばらく見なかったその子が、数年前に立派な高校生になってきてくれた。「俺のことわかります?」なんて言うてくれて、嬉しい再会を果たした。


 今この獅子舞は、豊来家玉之助師匠を頭に、地元大阪大学落語研究部と西宮神社獅子舞保存会で練り歩いている。始めた頃は乳母車に乗ってた子が中学生や高校生。今や小さな子が寄ってきてくれるようになり、小さな獅子が共に歩いてくれるようになった。

 まちの文化が育ちつつある。

商店街アドバイザー ユーモアコンサルタント

堀 登志子