笑わせ力で伸ばす人間力・企業研修・社員研修
笑わせ力でトップセールスを実現
9月に入ってから、シリーズでお届けしている「31周年日本笑い学会大会」。市民参加型の学会。大学や研究所に所属していなくても、「笑い」を探求したり実践している人は、誰でも会員になれば発表できる学会。筆者は毎回がんばって壇上に立つようにしてる。昨年は「やってもよう 笑わせ力アップ」をテーマに、前回janjanのコラムにもあったzoomサロン「笑わせ力サロン」を発表させてもらった。この時は、フランス人の落語家さんが来てくださって盛り上げてくれて大助かり。笑いは持ちつ持たれつだ。
今年は、会員の佛教大学の青砥先生と、大阪大学落語研究部の面々と一緒に、大阪府池田市の市立小学校で行った小学生対象の「笑いの授業」を実践報告させていただいた。これは同じ学年の40人を対象に、1月と6月の2回にわたって、阪大落研12人を先生に行ったワークショップ中心の「落語」を題材にした100分授業。とても楽しい授業だった。誰も物おじせず、喋るの好きな子はしゃべって、苦手な子はもじもじしながら笑って、大学生は一緒になって弾けて。
時代や環境や色々なしがらみを超えたところで語られる寛容さを持つ「落語」の力、日頃から地域に学校を開いてきた学校側の姿勢、日々の生活に落語が滲んだ2007年から取り組んできた「落語のまち池田」の市民の力。。。いろいろなものが合わさって実現した授業だった。
決して「落語は子どもの心を開きます」とか「笑いは自信を育みます」とか、そんな簡単な言葉で結論つけたりせず、あくまでも今回はこうだった、こう感じたと報告をさせていただいた。
私が概要を喋り、学生たちが実践での様子や感想を語り、青砥先生がアンケート結果で考察してくださった20分間。学生たちが楽しかった様子だけでなく、落語という素材の力まで考察を交えて、飾らぬ言葉でかたってくれたこと(時間は押したけど笑)が嬉しかった。良い発表であったと自負している。
市民参加型の日本笑い学会。こんな場を利用して、日頃の「笑い学」を発表してみてはいかがだろうか。津々浦々から寄せられた「笑い学」の報告や知恵が、きっと伝染してまた日本のあちこちに笑いを産むきっかけになるかもしれない。https://www.nwgk.jp/
池田市立石橋南小学校の「笑いの授業」の様子は、大会の際に発行される「笑い学研究」に実践報告として拙文を書かせていただいた。
商店街アドバイザー 日本笑い学会理事
堀 登志子