笑いプロジェクト

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かさなる

 「みんな私の手帳見えてるの? 」と思うほど、同じ日同じ時間にアポが入ったりすることがある。渾身の手土産をもって事務所を訪ねたら一緒に扉を開けた人が同じ菓子屋の紙袋を下げていたり。あの人にぴったりとプレゼントしようとしたらしたら、「これ買ってん」と同じものを見せられたり。なんだかんだと「かさなる」ことは色々あふれてる。

 

 「かさなる」中でも困るのは「失敗」。中でも重なる確率の高いのが、私の場合は「忘れ物」。お気に入りのバッグの中に「必ず置き去りにされるバッグ」がある。黒の小さなポシェット型。過去に2回置き去りにされた経験を持つ、なんともかわいそうなバッグだ。一回は、大型ショッピングセンターで返したカゴに置き去りにされた。一時間後に気がついて引き返し、手元に戻ってきた。その時はつくづく世の中、良い人ばかりでよかったとホッとした。もちろん自分のおっちょこちょいも大反省。二度とこんなことのないようにと、しばらく持たないようにした。(何の解決策にもなってない)

 持たないようにしたところで、何の解決にもならないのだが、しばらくしてほとぼりが覚めたかと持ち歩いたら置き去りにしてしまった。

 二度目も大型ショッピングセンター(他に行くところはないのか私)。今度はトイレに置き去りだ。のんびり買い物してたら「ピンポンパンポーン 堀さま 受付カウンターまで」とアナウンスがかかった。その時点で手ぶらなことにやっと気が付く。大慌てで受付に走って無事に再会できた。

 「かさなる」ことで自分の欠点に気づく。この失敗を活かさねば・・。

 意図的に重ねる「繰り返す」ことで、笑いにつながることもある。

 同じ言葉を繰り返えされると笑ってしまうことがある。落語家がまくらで時々使っている。最初はあれ?と思い、さらに繰り返されるとなんだか馬鹿馬鹿しくなってしまって笑ってしまうのだろうか。気持ちよく繰り返されることで生まれるリズム感か。とにかく意味もないのに笑ってしまっている。

 

 何度か前の笑わせ力サロンで、「自分の失敗談を楽しく語る」プログラムをした。この重なる失敗談をこうして笑ってられるように、三度目の「カバン置き去り」は起こすまい。

 

商店街アドバイザー ユーモアコンサルタント

堀 登志子