笑いプロジェクト

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笑いとばす

 笑いプロジェクトのメンバーが参加している日本笑い学会では、「笑いの民俗行事」の研究がなされ、数年前にはガイドブックまで発刊しています。

 ガイドブックを開くと、村の祭から神事まで、実にさまざまな祭の中で「笑い」が展開されています。「笑いは不謹慎」と言われた時代もありましたが、基本的に日本人は「笑い」のハードルが低い民族だったようです。

 

 戸主が揃って榊を振って三回大笑いする「笑い講」は有名なところで、今や、防府市のまちおこしにもかつぎだされているようです。平成から始まった枚岡神社の「お笑い神事」は、今やたくさんの人が集まって大笑いする賑わいのようです。

 

 その根本にあるのは「笑いとばそう」の心でしょう。農耕民族の多かった日本、日々は共同作業の積み重ね、輪から外れることは食い扶持をも失う枯渇問題だったと思われます。そんな集団の中で生きていくためには、なにがあっても、どんなにわだかまりがあっても、ともに手をとらねばならない理不尽さ。それを乗り越えるために、理屈も常識も忘れて、笑ってすべてを水に流して、また共に手をとりあって生きていくための手段だったのでしょう。

 

 「笑いとばす」「笑って水に流す」・・そこにはご先祖様が培ってきた生きていく糧を見いだしていたのでしょうね。

 

 そろそろ年の瀬。いろんなことがあったこととお察ししますが、最後は笑いとばして新しい歳を迎えましょう。

 

日本笑い学会理事 商店街よろず相談アドバイザー 堀 登志子